
慢性腎臓病(CKD)
腎機能の低下を早期に発見し、進行を防ぐ
慢性腎臓病(CKD)は自覚症状が出にくく、健診や血液検査で初めて気づかれることが多い病気です。「クレアチニンが高いと言われた」「eGFRが低下していると指摘された」――そんな方の相談・管理を行っています。
慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)とは、腎臓の機能が慢性的に低下した状態、または腎臓に何らかの異常(たんぱく尿など)が続いている状態を指します。3か月以上続く場合にCKDと診断されます。
腎臓は血液をろ過して老廃物を尿として排出するほか、血圧調整・造血ホルモンの分泌・骨の健康維持など多くの役割を担っています。腎機能が低下すると、これらの機能が徐々に損なわれていきます。
CKDは日本で成人の約15%(約1,480万人)が罹患していると推定される非常に多い病気ですが、初期には自覚症状がほとんどなく、健診や採血で初めて指摘されることがほとんどです。
CKDの初期はほぼ無症状ですが、進行するにつれてさまざまな症状が現れてきます。また、健診や採血で以下の指摘を受けた方は早めの受診をお勧めします。
- クレアチニン(Cr)が基準値を超えていると言われた
- eGFR(推算糸球体濾過量)が60未満と指摘された
- 尿たんぱく(+)以上と言われた・何度か続いている
- 血尿(潜血)を繰り返していると言われた
- BUN(尿素窒素)が高いと指摘された
- 高血圧・糖尿病・高尿酸血症があり、腎機能も気になる
- 足や顔がむくむ(浮腫)
- 尿の泡立ちが目立つ・尿量が減った気がする
- 疲れやすい・だるさが続く
- 貧血(顔色が悪い・息切れ・動悸)
- 食欲低下・吐き気(進行期)
- 血圧が以前より上がりやすくなった
CKDの重症度はeGFR(腎臓がどれだけ血液をろ過できているかを示す値)と尿たんぱくの程度によって分類されます。ステージが進むほど腎機能の低下が大きく、リスクが高くなります。
| ステージ | eGFR(mL/分/1.73m²) | 腎機能の状態 | 主な対応 |
|---|---|---|---|
| G1 | 90以上 | 正常〜高値 | 尿たんぱくなど他の異常を確認・原因検索 |
| G2 | 60〜89 | 軽度低下 | 生活習慣の改善・リスク因子の管理 |
| G3a | 45〜59 | 軽度〜中等度低下 | 食事療法・血圧・血糖の厳格な管理 |
| G3b | 30〜44 | 中等度〜高度低下 | 合併症の管理・腎臓専門医への相談 |
| G4 | 15〜29 | 高度低下 | 透析・腎移植の準備・専門医管理 |
| G5 | 15未満 | 末期腎不全 | 透析・腎移植 |
CKDは特定の一つの病気ではなく、さまざまな原因で腎臓が慢性的にダメージを受けた結果として起こります。日本では以下の病気が主な原因です。
当院では、健診で腎機能の異常を指摘された方や、CKDと診断されて管理を続けている方の診療を行っています。
CKDの進行を遅らせるうえで、食事管理と生活習慣の改善は薬と同じくらい重要です。ステージによって制限の内容が変わりますので、担当医に確認しながら取り組んでください。
CKDの管理は長期にわたります。ステージや状態の安定度によって受診頻度が変わりますが、定期的な経過観察が腎機能を守るために不可欠です。
| ステージ・状態 | 受診頻度の目安 |
|---|---|
| G1〜G2(安定期) | 3〜6か月に1回程度 |
| G3(経過観察中) | 1〜3か月に1回程度 |
| G3〜G4(管理強化中) | 1〜2か月に1回(専門医と連携) |
| 初診・精査時 | 結果に応じて2〜4週後に再診 |
新宿 アイランド内科クリニック
西新宿駅直結・徒歩2分。平日 10:00〜19:00(昼休み 14:00〜15:00)。
予約不要(あるとスムーズ)・当日受診も受け付けています。

