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肥満症

アイランド内科クリニック

肥満症外来

「体重が気になる」「メタボと言われた」そう感じていませんか?肥満症は意志の問題ではなく、適切な医療的サポートが必要な病気です。体重管理を通じて、糖尿病・高血圧・脂質異常症など多くの生活習慣病を改善・予防できます。

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肥満症とは

「肥満」とは体内に脂肪が過剰に蓄積した状態を指し、BMI(体格指数)25以上が日本肥満学会の定義です。しかし「肥満症」はそれより一歩進んだ概念で、肥満に加えて健康障害を合併しているか、内臓脂肪が過剰に蓄積している状態を指します。

肥満症は「治療が必要な病気」です。意志力だけの問題ではなく、遺伝・ホルモン・生活環境・腸内環境など多くの要因が絡み合っています。適切な医療的サポートを受けながら無理なく継続できる体重管理を行うことが重要です。

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単純性肥満

明らかな原因疾患のない肥満。過食・運動不足・遺伝的体質などが主な要因。日本の肥満の大半がこのタイプです。

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症候性肥満

甲状腺機能低下症・クッシング症候群・多嚢胞性卵巣症候群など、基礎疾患が原因で体重が増加するタイプ。原因疾患の治療が優先されます。

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内臓脂肪型肥満

皮下脂肪より内臓周囲に脂肪が蓄積するタイプ。見た目では気づきにくいですが、生活習慣病リスクが特に高い「危険な肥満」です。

💡 5〜10%の減量で健康状態は大きく改善する

体重の5〜10%を減らすだけで、血糖・血圧・脂質・関節への負担・睡眠の質などが大幅に改善することが多くの研究で示されています。「完璧な体重」を目指さなくても、少しの変化が大きな効果をもたらします。


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肥満度の評価(BMI・腹囲)

肥満度の評価にはBMI(体格指数)と腹囲(ウエスト周囲径)の両方が重要です。同じBMIでも内臓脂肪量によってリスクが大きく異なります。

BMI判定リスク
18.5未満 低体重(やせ) 栄養不良・骨粗鬆症などのリスク
18.5〜24.9 普通体重 最もリスクが低い範囲
25〜29.9 肥満(1度) 生活習慣病リスクが上昇し始める
30〜34.9 肥満(2度) 治療を要する健康障害が起きやすい
35以上 高度肥満(3・4度) 生命に関わるリスクが高く、積極的治療の対象

📏 腹囲の基準

内臓脂肪蓄積の目安として、腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上の場合は内臓脂肪型肥満と判断されます。BMIが正常範囲でも腹囲が基準を超えていれば、メタボリックシンドロームや生活習慣病のリスクがあります。


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肥満に伴う健康障害

肥満症が怖いのは、ほぼすべての生活習慣病と密接に関連していることです。体重を管理することは、複数の病気を同時に予防・改善することにつながります。

🩸 糖尿病・血糖異常
内臓脂肪がインスリンの働きを妨げ(インスリン抵抗性)、血糖が上昇します。肥満は2型糖尿病の最大のリスク因子です。
💓 高血圧・心臓病
余分な脂肪組織に血液を送るため心臓への負担が増し、血圧が上昇します。心肥大・心不全・心筋梗塞のリスクが高まります。
🦴 関節・腰痛
体重が増すと膝・腰・股関節への負担が増大します。変形性膝関節症は肥満者で特に多く、運動がさらに困難になる悪循環を生みます。
😴 睡眠時無呼吸症候群
首周りへの脂肪蓄積が気道を狭くし、睡眠中に呼吸が止まります。日中の眠気・高血圧・心臓病との関連が深く、治療が重要です。
🫁 非アルコール性脂肪肝(NAFLD)
肝臓に脂肪が蓄積し、放置すると肝炎・肝硬変に進行する場合があります。飲酒しない方でも発症します。
🎗️ がんリスク
大腸がん・乳がん・子宮体がん・食道がんなど、肥満は複数のがんリスクを高めることがわかっています。

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メタボリックシンドロームとの関係

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓脂肪型肥満に加えて、血糖・血圧・脂質のうち2つ以上に異常が重なった状態です。それぞれが軽度でも重なることで心臓病・脳卒中のリスクが急激に高まります。

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必須条件

腹囲:男性85cm以上・女性90cm以上(内臓脂肪面積100cm²相当)

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追加項目①

空腹時血糖 110 mg/dL以上、または中性脂肪150 mg/dL以上・HDL40 mg/dL未満

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追加項目②

血圧:収縮期130 mmHg以上または拡張期85 mmHg以上

⚠️ 必須条件+追加項目2つ以上でメタボリックシンドローム

腹囲が基準を超え、血糖・脂質・血圧のうち2項目以上に異常があればメタボリックシンドロームと診断されます。当てはまる方は積極的に生活習慣の改善と医療的管理を始めることをおすすめします。


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食事療法

肥満症の食事療法の基本は「摂取カロリーを消費カロリーより少なくする」ことですが、過度な制限は続かず逆効果になります。無理なく継続できる食事スタイルを医師・管理栄養士とともに作ることが大切です。

⚖️ カロリーコントロール

目安として現在の摂取量から1日200〜500kcal減らすことで、月0.5〜1kgのペースで体重を落とせます。急激な制限はリバウンドを招きます。

🥦 食事内容の質を上げる

たんぱく質(肉・魚・大豆)と食物繊維(野菜・きのこ・海藻)を意識的に増やし、精製糖質・脂質の多い加工食品を減らします。

🍽️ 食べ方の工夫

野菜から食べる・ゆっくりよく噛む・夜遅い食事を避ける・間食を見直す。小さな習慣の積み重ねが長期的な体重管理につながります。

💡 極端な糖質制限・断食は医師への相談を

低糖質ダイエットや断食(ファスティング)は短期的に効果が出やすいですが、持病がある方・薬を服用中の方には危険なこともあります。必ず医師に相談してから行ってください。


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運動療法

運動は体重減少だけでなく、筋肉量の維持・インスリン感受性の改善・心肺機能の向上・精神的健康など多面的な効果があります。「運動が嫌い」「続かない」という方も、まず日常の活動量を増やすことから始めましょう。

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有酸素運動

ウォーキング・水中ウォーキング・自転車・水泳など。週150分以上(1日30分×5回など)が目標。内臓脂肪を効率よく燃焼します。

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筋力トレーニング

スクワット・腕立て伏せなど。筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、太りにくい体質になります。週2〜3回を目安に。

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日常活動の積み上げ

エレベーターより階段・一駅歩く・こまめに立つなど。「NEAT(非運動性活動熱産生)」の積み重ねが1日の消費カロリーに大きく貢献します。

⚠️ 関節への負担に注意

高度肥満の方は膝・腰への負担が大きいため、最初は水中ウォーキングや自転車など関節に優しい運動から始めることをおすすめします。運動療法の開始前に医師にご相談ください。


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薬物療法・外科的治療

生活習慣の改善だけでは十分な体重管理が難しい場合、薬物療法や外科的治療(肥満外科手術)が選択肢になります。近年は糖尿病治療薬として開発されたGLP-1受容体作動薬が肥満症治療にも大きな効果を示しており、注目を集めています。

主な薬物療法

薬の種類代表的な薬主な特徴
GLP-1受容体作動薬 セマグルチド(オゼンピック・リベルサス) 食欲を強力に抑制し体重を大幅に減少させる。週1回の注射または内服。糖尿病の有無にかかわらず使用可。心血管保護効果も証明されている。
GLP-1/GIP受容体作動薬 チルゼパチド(マンジャロ) GLP-1に加えてGIPにも作用する新世代の薬。セマグルチドを超える体重減少効果が臨床試験で示されており、肥満症への適応が拡大している。
防風通聖散(漢方薬) 防風通聖散エキス 内臓脂肪の減少効果が報告されている漢方薬。比較的長期服用しやすく、食欲抑制・代謝改善の効果が期待される。

外科的治療(肥満外科手術)

術式概要適応目安
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術 胃を小さく切除して食事量を制限する手術。日本で最も多く行われる肥満外科手術。 BMI 35以上で健康障害を合併している方が対象(BMI 32以上で一部適応)
胃バイパス術 胃を小さくした上で小腸の経路を変える手術。食事量の制限に加えホルモン変化による効果も。 BMI 35以上・糖尿病合併例などで特に有効

💊 GLP-1系薬剤について

オゼンピック・マンジャロといったGLP-1系の注射薬は、適切に使用することで食欲コントロールが大きく改善し、生活習慣の変化を後押しする強力なサポートになります。当クリニックでは患者さんの状態に合わせてご提案しています。まずはご相談ください。


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