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高尿酸血症(痛風)

アイランド内科クリニック

高尿酸血症・痛風外来

「尿酸値が高い」「足の親指が突然激しく痛んだ」そのような経験はありませんか?高尿酸血症は痛風発作だけでなく、腎臓・心臓・血管にも影響を及ぼします。正しい管理で発作を防ぎ、合併症を予防しましょう。

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高尿酸血症・痛風とは

尿酸とは、細胞や食物に含まれるプリン体が代謝されてできる老廃物です。通常は腎臓から尿に排泄されますが、産生が増えすぎたり排泄が減ったりすると血液中に蓄積します。血清尿酸値が7.0 mg/dL を超えた状態を「高尿酸血症」と定義します。

高尿酸血症が続くと、尿酸が結晶化して関節に沈着し、激烈な炎症「痛風発作」を引き起こします。日本の高尿酸血症患者は約1,000万人以上と推計され、特に中高年男性に多い病気です。

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尿酸産生過剰型

プリン体を多く摂る食生活、アルコール過多、激しい運動などで尿酸が過剰に作られるタイプ。

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尿酸排泄低下型

腎臓からの尿酸排泄が低下しているタイプ。日本人の高尿酸血症の約60%を占める最多タイプ。

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混合型

産生過剰と排泄低下の両方が重なっているタイプ。治療薬の選択に型の把握が重要です。

💡 高尿酸血症の段階では痛みがない

尿酸値が高くても、痛風発作が起きるまで無症状です。そのため健診で指摘されても放置してしまう方が多いですが、発作を待たず早期に管理することが腎臓や血管を守る上で非常に重要です。


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症状・痛風発作について

高尿酸血症そのものは無症状ですが、尿酸結晶が関節に沈着すると突然の激しい炎症「痛風発作」が起こります。また長期間放置すると関節の変形や腎臓へのダメージが現れます。

足の親指の付け根の激痛
足首・膝の急な腫れ・熱感
触れるだけで激痛(風が当たっても痛い)
発作は数日〜1週間で自然軽快
耳介・関節周囲の痛風結節
尿路結石による腰・背中の痛み

⚠️ 発作中に尿酸降下薬を開始してはいけません

痛風発作が起きている最中に尿酸値を急に下げると、発作が悪化・遷延することがあります。発作中はまず消炎鎮痛薬やコルヒチンで炎症を鎮め、発作が落ち着いてから尿酸降下薬を開始します。自己判断での服薬変更は避けてください。


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検査・診断の基準

高尿酸血症の診断は血液検査(血清尿酸値)で行います。また型の判定のために尿中尿酸排泄量を測ることもあります。腎機能・尿路結石の確認のため、尿検査・腹部超音波検査も適宜行います。

検査・評価基準値・目安意義
血清尿酸値 7.0 mg/dL 超で高尿酸血症 診断の基本。治療目標は6.0 mg/dL以下
尿中尿酸排泄量 0.51 mg/kg/時間未満で排泄低下型 薬の選択(排泄促進薬 vs 産生抑制薬)に重要
腎機能(eGFR・クレアチニン) 腎機能に応じて薬剤選択が変わる 高尿酸血症は腎機能低下と密接に関連
尿路結石(腹部超音波) 高尿酸血症で尿路結石リスクが上がる

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合併症について

痛風発作はつらいですが、高尿酸血症の問題はそれだけではありません。尿酸が全身の臓器に影響を与え、生命に関わる合併症につながることがあります。

🦴 痛風関節炎・関節破壊
発作を繰り返すと関節に尿酸結節(トーファス)が形成され、関節が変形・破壊されることがあります。早期治療で予防できます。
🫘 痛風腎・慢性腎臓病
尿酸が腎臓に沈着し、腎機能が低下します(痛風腎)。高尿酸血症は慢性腎臓病の独立したリスク因子です。
🪨 尿路結石
尿酸が尿路で結晶化し、結石を作ります。腰・背中の激痛、血尿などが起こります。水分摂取と尿酸管理が予防の鍵。
❤️ 心血管疾患リスク
高尿酸血症は高血圧・糖尿病・メタボリックシンドロームと合併しやすく、心筋梗塞・脳卒中のリスク上昇に関連します。

✅ 尿酸値6.0 mg/dL以下を維持することが目標

適切な治療で尿酸値を6.0 mg/dL以下に保つことができれば、痛風発作の予防だけでなく、関節・腎臓・心血管への影響も最小限に抑えられます。


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食事療法・水分摂取

食事療法だけで尿酸値を大きく下げることは難しい(食事由来のプリン体は全体の約20%)ですが、アルコール制限・水分摂取・プリン体の過剰摂取回避は非常に重要です。

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アルコールを減らす

アルコール(特にビール)はプリン体を多く含み、尿酸産生を増やし排泄も妨げます。最も尿酸値に影響する因子のひとつ。禁酒または節酒が理想です。

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水分を多く摂る

1日2リットル以上の水分摂取で尿量を増やし、尿酸の排泄を促します。尿路結石の予防にも有効。ジュース・清涼飲料水(果糖)は尿酸を上げるため注意。

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プリン体の多い食品を控える

レバー・白子・干物・貝類・ビールなどにプリン体が多く含まれます。完全に禁止ではなく「過剰摂取を避ける」が基本方針です。


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生活習慣の改善

高尿酸血症はメタボリックシンドロームと密接に関連しています。肥満の改善・適度な運動が尿酸値の改善にも有効です。ただし激しい無酸素運動は逆効果になる場合があるため注意が必要です。

⚖️ 肥満の改善

肥満は尿酸産生を増やし、排泄を低下させます。適切な体重管理が尿酸値の改善に直結します。ただし急激な減量は発作を誘発するため、ゆっくり行うことが大切。

🚶 適度な有酸素運動

ウォーキングなどの軽〜中等度の有酸素運動は尿酸値の改善に有効。激しい無酸素運動(筋トレ・短距離走)は乳酸産生を増やし尿酸値を上げるため避けましょう。

😴 ストレス・睡眠

ストレスは交感神経を緊張させ、尿酸排泄を低下させます。良質な睡眠とストレス管理も尿酸コントロールに貢献します。


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薬物療法

痛風発作を繰り返している方、尿酸値が著しく高い方(9.0 mg/dL超)、合併症がある方は薬物療法の対象となります。発作時の薬と、尿酸値を下げる薬は目的が異なります。

① 痛風発作時の治療薬

薬の種類代表的な薬主な特徴
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) ロキソプロフェン、インドメタシン、ナプロキセンなど 発作時の第一選択。高用量・短期間使用で炎症を速やかに鎮めます。
コルヒチン コルヒチン錠 発作の予感(前兆)がある段階で服用すると最も効果的。少量で副作用も少ない。
ステロイド薬 プレドニゾロンなど NSAIDsが使えない方(腎機能低下など)の代替。短期間使用。

② 尿酸降下薬(長期管理)

薬の種類代表的な薬主な特徴
尿酸産生抑制薬 アロプリノール、フェブキソスタット(フェブリク) 尿酸の産生を抑える。産生過剰型・混合型・腎機能低下のある方に適しています。フェブキソスタットは腎機能への影響が少なく使いやすい。
尿酸排泄促進薬 ベンズブロマロン、プロベネシド 腎臓からの尿酸排泄を促す。排泄低下型に適する。尿路結石のリスクがあるため水分摂取が重要。

💊 尿酸降下薬は発作が落ち着いてから開始します

発作中に尿酸降下薬を開始すると発作が遷延・悪化することがあります。必ず発作が完全に鎮まった後(通常2週間以上後)に低用量から開始し、ゆっくり目標値まで下げていきます。


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尿酸値が高い方、痛風発作を経験された方、まずはお気軽にご相談ください。

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