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手足口病

手足口病|症状・検査・治療|新宿 アイランド内科クリニック
手足口病・ウイルス性感染症・内科診療

手足口病
症状の見分け方と経過の見通し

手足口病は、手・足・口の中に小さな水疱ができるウイルス感染症です。主に乳幼児に多く見られますが、大人がかかることもあります。発熱やのどの痛みを伴う場合や、症状が長引く場合はご相談ください。

手足口病について

手足口病は、コクサッキーウイルスA16やエンテロウイルス71型などのウイルス感染によって起こる急性のウイルス性発疹症です。名前の通り、手のひら・足の裏・口の中に小さな水疱性の発疹が現れることが特徴です。

主に5歳以下の乳幼児に多く、夏を中心に流行しますが、学童期の子どもや大人にも感染することがあります。多くは軽症で、発症から7〜10日程度で自然に改善します。

感染力が強く、飛沫(せき・くしゃみ)や接触、便を介して感染が広がります。回復後も便の中にウイルスが数週間排出されることがあるため、手洗いなどの対策が重要です。

🖐️
手・足の発疹
手のひらや足の裏、指の間などに小さな水疱性の発疹が現れます。かゆみや痛みは軽いことが多いです。
👄
口の中の水疱・口内炎
口の中、特に頬の内側や舌に水疱ができ、破れて口内炎のようになります。痛みで食事や水分がとりにくくなることがあります。
🌡️
発熱
半数程度に37〜38℃台の発熱がみられますが、多くは1〜3日程度で治まります。高熱が続く場合は他の疾患との鑑別が必要です。
🍑
お尻・肘・膝の発疹
手足や口以外にも、お尻・肘・膝などに発疹が広がることがあります。特に乳幼児のおむつ部分に多く見られます。

こんな症状はご相談ください

手足口病の多くは自然に改善しますが、以下のような症状がある場合は受診をお勧めします。

気になる症状
  • 手足や口の中に水疱状の発疹がある
  • 口の中の痛みで食事や水分がとれない
  • 発熱が3日以上続いている
  • 発疹の範囲が広がってきている
  • 周囲で手足口病が流行している
早めの受診が必要な症状
  • 高熱が続く、または熱が下がった後に再び上がる
  • 頭痛・嘔吐を繰り返す
  • ぼんやりする、呼びかけへの反応が乏しい
  • 手足の動きがおかしい、ふらつきが強い
  • 尿の量が明らかに減っている(脱水が疑われる)
まれに、脳炎・髄膜炎などの中枢神経系の合併症を起こすことがあります。高熱の遷延、嘔吐の反復、意識の変化、手足の動きの異常などがみられる場合は、早めに受診してください。

主な原因ウイルス

手足口病の原因となるウイルスは複数あり、同じ人でも異なる型のウイルスに感染して再度発症することがあります。

ウイルス 特徴 注意点
コクサッキーウイルスA16 最も一般的な原因ウイルス 比較的軽症で経過することが多い
エンテロウイルス71型(EV71) 重症化しやすい傾向がある 脳炎・髄膜炎などの合併症に注意が必要
コクサッキーウイルスA6 発疹が広範囲に及ぶことがある 爪の変形・脱落を後に伴うことがある
いずれのウイルスも、感染経路は飛沫・接触・便を介した経口感染です。特効薬となる抗ウイルス薬はなく、体内の免疫でウイルスを排除するまでの間、症状を和らげる対症療法が中心となります。

当院で行う検査

手足口病は、発疹の見た目や分布、経過から診断できることが多く、多くの場合は特別な検査を必要としません。ただし、症状や経過によっては以下を行うことがあります。

1
問診・視診
発疹の分布(手・足・口・お尻など)や経過、発熱の有無、周囲での流行状況などを確認します。手足口病は多くの場合、この時点で診断が可能です。
2
咽頭・口腔内の観察
口の中の水疱・口内炎の状態を確認し、食事や水分摂取への影響、脱水の兆候がないかを評価します。
3
血液検査(必要時)
高熱が続く場合や、他の感染症との鑑別が必要な場合に、炎症反応や脱水の程度を確認することがあります。
症状が典型的でない場合や、重症化が疑われる場合には、必要に応じて専門的な検査が可能な医療機関にご紹介します。

治療・ご家庭での過ごし方

手足口病には特効薬となる抗ウイルス薬はなく、治療は症状を和らげる対症療法が中心です。多くは自然経過で改善します。

対症療法
💊
解熱鎮痛薬
アセトアミノフェン(カロナール®)などを、発熱や口内の痛みが強い場合に使用します。年齢・体重に応じた用量で処方します。
💧
水分・栄養の補給
口の中の痛みで食事がとりづらい場合は、経口補水液や冷たく刺激の少ない食事(ゼリー、プリン、スープなど)を勧めています。
ご家庭での注意点
  • 刺激の強い食べ物(酸味・塩味・熱いもの)は避け、口当たりの良いものを
  • 水分をこまめにとり、脱水を防ぐ
  • 発疹を無理に潰さない
  • 手洗いを徹底し、おむつ交換後の便の処理に注意する
  • タオルや食器の共用を避ける
登園・登校の基準は法律上明確に定められていませんが、発熱がなく、普段の食事がとれる状態になってから登園・登校を検討するのが一般的です。保育園・学校ごとに基準が異なる場合があるため、園や学校にご確認ください。
口の中の痛みで水分がまったくとれない場合や、ぐったりして元気がない場合は、脱水や合併症の可能性があるため早めに受診してください。

よくあるご質問
手足口病に一度かかれば、もうかかりませんか。
手足口病の原因ウイルスは複数あり、一度かかっても別の型のウイルスに感染すると再度発症することがあります。何度もかかることは珍しくありません。
大人もかかりますか。
大人もかかることがあり、子どもよりも発熱や口内の痛みなど症状が強く出る傾向があります。育児中の保護者の方が家庭内感染で発症するケースもあります。
発疹が治った後、爪が剥けてきました。
手足口病の感染後、数週間してから爪の変形や脱落が見られることがあります(爪甲脱落症)。通常は自然に元に戻り、特別な治療を必要としないことが多いです。
プールや入浴は控えるべきですか。
発疹が破れて滲出液がある間は、他者への接触感染を避けるためプールは控えることをお勧めします。入浴自体は問題ありませんが、家族間でタオルを共用しないようにしてください。
下痢の症状もありますが、関係ありますか。
手足口病の原因ウイルスは腸管でも増えるため、軟便や下痢を伴うことがあります。他の胃腸炎との鑑別が必要な場合もあるため、症状が強い場合はご相談ください。

発疹や発熱が気になる方、手足口病かもしれないと思ったらご相談ください。

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