
ゾレア注射(オマリズマブ)
—— 重症アレルギーに対する生物学的製剤
ゾレア(一般名:オマリズマブ)は、アレルギー反応の引き金となるIgE抗体を標的とした注射薬(抗IgE抗体製剤)です。従来の抗アレルギー薬では症状を十分にコントロールできない重症・最重症のスギ花粉症や難治性の慢性蕁麻疹に対して使用できます。当院ではゾレア注射を保険診療・自由診療どちらでも対応しています。
ゾレアは「生物学的製剤」と呼ばれる種類の薬で、アレルギー疾患の根幹にあるIgE(免疫グロブリンE)という抗体に直接結合してその働きをブロックします。抗ヒスタミン薬やステロイドとは作用のしくみが根本的に異なり、従来薬で抑えきれなかった重症例にも高い効果が期待できます。
皮膚(お腹や腕など)への皮下注射で投与します。注射自体は数分で完了し、その後は短時間の院内経過観察を行います。投与量は血清中総IgE値と体重をもとに個別に設定されます。
ゾレアは現在、以下の3疾患に対して保険適用が認められています。いずれも「既存の標準治療で効果が不十分な方」が対象です。
季節性アレルギー性鼻炎
慢性蕁麻疹
気管支喘息
ゾレアは条件を満たせば健康保険が使えますが、保険適用には一定の基準があります。当院では保険適用基準を満たさない方や、保険の制約にとらわれず治療を希望される方に向けて、自由診療でもゾレアを提供しています。
- 自己負担は3割(目安:月4,000円〜。総IgE値と体重により大きく変わります)
- 高額療養費制度・子ども医療費助成なども利用可能
- 適応基準(重症度・IgE値・体重・既存治療歴など)を満たす必要あり
- スギ花粉症は花粉飛散期(2〜5月頃)のみ投与可能
- IgE値・体重・重症度による適応制限なし
- 軽〜中等症の花粉症の方や、受験・仕事などで確実な症状コントロールを求める方にも対応
- 症状がひどい月だけ単発で使用することも可能
- 費用は投与量・頻度によって異なります。詳細はご相談ください。
スギ花粉症に対する保険適用は、以下の条件をすべて満たす方が対象となります。
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重症または最重症であること くしゃみ・鼻水・鼻づまりが非常に高頻度で、日常生活に大きな支障が出ている状態。前シーズンにも同様の重症症状があったことが条件です。
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既存治療で効果不十分であること 抗ヒスタミン薬・ステロイド点鼻薬などを1週間以上継続しても症状がコントロールできないこと。
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血液検査でスギ特異的IgE陽性(クラス3以上) スギ花粉に対するアレルギー反応が血液検査で証明されること(FEIA法で3.5 UA/mL以上、またはCLEIA法で13.5ルミカウント以上)。
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血清総IgE値が30〜1,500 IU/mL かつ体重20〜150 kg 投与量の算出が可能な範囲に収まっていること。この範囲を超える場合は保険適用外となります。
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12歳以上であること スギ花粉症・気管支喘息では12歳以上が対象(特発性慢性蕁麻疹は成人のみ)。
初診時の検査から注射まで、一般的には以下のような流れになります。
ゾレアは世界中で多くの患者さんに使用されており、安全性が確認されています。ただし、医薬品である以上、副作用の可能性はゼロではありません。
| 副作用の種類 | 主な症状 | 頻度・対処 |
|---|---|---|
| 注射部位反応 | 注射した場所の赤み・腫れ・痛み・かゆみ | 最も頻度が高い副作用です。通常は数日以内に自然に治まります。 |
| 全身症状 | 頭痛、倦怠感、めまい、発熱 | まれに起こることがあります。症状が続く場合はご連絡ください。 |
| アレルギー症状 | じんましん、鼻水悪化など | 症状が強い場合は早めにご連絡ください。 |
| アナフィラキシー | 蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下など | 非常にまれ(0.1%未満)。初回注射後は院内で経過観察を行います。 |
新宿 アイランド内科クリニック
西新宿駅直結・徒歩2分。平日 10:00〜19:00(昼休み 14:00〜15:00)。
保険適用・自由診療どちらも対応しています。

