内科 アレルギー 舌下免疫 睡眠障害 スキンケア 生活習慣病

頭痛外来

頭痛外来|片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛|新宿 アイランド内科クリニック
頭痛外来・保険診療

頭痛外来

「毎月何度も頭痛が起きる」「市販薬が効かなくなってきた」「頭痛のせいで仕事や日常生活に支障が出ている」——頭痛は我慢するものではありません。適切な診断と治療で、多くの方が頭痛から解放されています。

頭痛の種類について

頭痛には大きく「一次性頭痛(脳や体の病気が原因でない頭痛)」と「二次性頭痛(何らかの疾患が原因となる頭痛)」があります。頭痛外来では、まずこの見極めを丁寧に行います。

🧠 片頭痛(偏頭痛)
頭の片側(または両側)がズキズキと脈を打つように痛む。吐き気・光や音への過敏を伴うことが多い。日本では約840万人が罹患するとされます。
😣 緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるような鈍い痛み。長時間のデスクワーク・ストレス・姿勢の悪さなどが引き金に。成人の30〜40%が経験するとされています。
🔥 群発頭痛
目の奥をえぐるような激烈な痛みが、決まった時期(群発期)に毎日起こる。比較的まれですが痛みは非常に強く、男性に多い傾向があります。
💊 薬物乱用頭痛
鎮痛薬・トリプタン系薬を月に10〜15日以上使い続けると、薬が切れると頭痛が起きる悪循環に陥ることがあります。市販薬の飲みすぎが原因となるケースも多いです。
「頭痛持ちは体質だから仕方ない」と諦めている方が多いですが、適切な診断と予防薬・急性期治療薬の組み合わせで、頭痛の頻度・強さを大幅に減らすことが可能です。

こんな頭痛はありませんか?

以下に当てはまる症状が続いている場合、一次性頭痛(特に片頭痛)の可能性があります。複数当てはまるほど、専門的な治療が有効なケースが多いです。

月に2回以上頭痛が起きる
ズキズキ・脈打つような痛み
頭痛前に光のギザギザが見える
吐き気・嘔吐を伴う
光や音がつらくなる
においに敏感になる
頭痛中は動けないほど痛い
市販薬が効かなくなってきた
痛み止めを週2〜3回以上使っている
生理前後に頭痛が悪化する
閃輝暗点(前兆)について
頭痛の前に、視野にキラキラと光るギザギザ模様(閃輝暗点)が見えることがあります。これは片頭痛の「前兆(オーラ)」と呼ばれ、診断に重要な手がかりになります。前兆を感じた時点で早めに薬を服用することが治療の鍵です。

片頭痛のメカニズム

片頭痛は単なる「強い頭痛」ではなく、脳の神経系と血管が関係する神経疾患です。近年、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という神経ペプチドが片頭痛の発症に深く関わることが明らかになり、治療の革新につながっています。

⚡ 引き金(トリガー)
睡眠不足・過眠・空腹・ストレス・天気の変化・強い光・女性ホルモンの変動(生理)・赤ワイン・チョコレートなど、人によって様々なトリガーがあります。
🔬 CGRPの役割
三叉神経からCGRPが放出されると、脳の血管が拡張・炎症を起こし、頭痛が生じます。この経路を標的にした薬(抗CGRP療法)が近年の片頭痛治療の中心です。
🌊 皮質拡延性抑制
前兆(閃輝暗点など)の原因とされる現象です。脳の後部から前方に向けて電気活動の波が伝わり、視覚や感覚の異常を引き起こします。

危険な頭痛のサイン

ほとんどの頭痛は命に関わるものではありませんが、以下のような症状がある場合は、脳出血・くも膜下出血・髄膜炎など重篤な疾患の可能性があります。

以下の頭痛はすぐに救急へ
① 「今まで経験したことのない最悪の頭痛」が突然起きた(バットで殴られたような頭痛)
② 頭痛とともに発熱・首の硬直・意識障害・けいれんがある
③ 手足の麻痺・しびれ・言語障害・視力障害を伴う
④ 頭部外傷の後から始まった頭痛
⑤ 50歳以上で初めて経験する激しい頭痛
🏥
二次性頭痛の主な原因
くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎、高血圧性脳症、慢性硬膜下血腫など。これらは画像検査(CT・MRI)で診断します。
🔍
当院での対応
危険な頭痛が疑われる場合は、速やかに近隣の救急病院・神経内科・脳神経外科にご紹介します。まずは症状をお聞かせください。

診断・検査について

頭痛の診断は、問診が最も重要です。「いつから」「どのくらいの頻度で」「どんな痛み方で」「どのくらい続くか」「何が引き金か」を丁寧にお聞きします。必要に応じて画像検査を行い、危険な二次性頭痛を除外します。

1
問診・頭痛問診票
頭痛の性状・頻度・持続時間・随伴症状・生活への影響などを詳しくお聞きします。頭痛の種類(片頭痛・緊張型など)の診断に最も重要なステップです。
2
神経学的診察・血液検査
眼球運動・反射・筋力・感覚などを確認し、二次性頭痛の疑いを評価します。血液検査では貧血・甲状腺機能・炎症反応などを確認します。
3
頭痛ダイアリーの記録
頭痛が起きた日時・痛みの強さ・薬の使用状況を日々記録していただきます。頻度・パターン・薬物乱用の有無・治療効果の評価に役立ちます。
4
MRI・CT(必要時)
脳の画像検査を近隣施設と連携して行います。脳出血・腫瘍・血管奇形などの二次性頭痛の除外に使用します。
受診前に、スマートフォンのアプリや手帳などで、頭痛が起きた日・痛みの強さ(0〜10点)・薬を飲んだかどうかを記録しておくと、診断と治療計画の作成に大変役立ちます。

頭痛の治療薬について

頭痛の薬には大きく「急性期治療薬(頭痛が起きたときに服用)」と「予防薬(頭痛が起きにくくする薬)」の2種類があります。頭痛の頻度・重症度・生活への影響に応じて最適な組み合わせを選択します。

急性期治療薬は頭痛が始まってから服用するもので、予防薬は毎日服用して頭痛そのものが起きにくくするものです。月に4日以上頭痛で日常生活が制限される場合は、予防薬の導入を検討します。
💊 急性期治療薬① トリプタン系(片頭痛専用)
一般名 商品名(先発品) 特徴・使い方
スマトリプタン イミグラン®錠・点鼻・注射 トリプタン系の代表薬。三叉神経のセロトニン受容体(5-HT1B/1D)に作用し、血管収縮とCGRP放出を抑制します。頭痛発症後なるべく早く服用するのがポイント。吐き気が強い際は点鼻・注射も選択できます。
エレトリプタン レルパックス® 脂溶性が高く脳内移行性に優れます。効果発現が比較的早く、再発が少ない特徴があります。
ゾルミトリプタン ゾーミッグ®錠・口腔内崩壊錠 中枢・末梢の両方に作用します。口腔内崩壊錠があり、水なしで服用できるため外出先でも使いやすい剤形です。
リザトリプタン マクサルト®錠・RPD錠(口腔内崩壊錠) 効果発現が比較的速く、服用後1〜2時間で効果が現れることが多いです。RPD錠は水なしで溶けて飲めるため、外出先や吐き気が強いときにも使いやすい剤形です。
ナラトリプタン アマージ® トリプタン系の中で作用時間が最も長く、頭痛の再発が起きにくい特徴があります。効果発現はやや緩やかですが、長時間持続する片頭痛や再発しやすいタイプに適しています。副作用も比較的少ないとされています。
💊 急性期治療薬② ジタン系・鎮痛薬・筋弛緩薬
一般名 商品名(先発品) 特徴・使い方
ラスミジタン レイボー® ジタン系と呼ばれる新しい種類の急性期治療薬。セロトニン5-HT1F受容体に選択的に作用し、血管収縮作用がないため心血管疾患のある方にも使用しやすいとされています。
ロキソプロフェン ロキソニン® NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)。軽〜中等度の片頭痛、緊張型頭痛に使用します。頻繁な使用(月15日以上)は薬物乱用頭痛につながるため注意が必要です。
アセトアミノフェン カロナール® 胃への負担が少なく、妊娠中・授乳中の方にも使用しやすい解熱鎮痛薬です。軽〜中等度の頭痛に使用します。
エペリゾン塩酸塩 ミオナール® 中枢性筋弛緩薬。首・肩・後頸部の筋肉の緊張をほぐすことで、緊張型頭痛の症状緩和に使用します。デスクワークや姿勢不良による肩こり・頭重感を伴う頭痛に向いています。依存性がなく安全に使用できます。
市販の鎮痛薬の飲み過ぎに注意(薬物乱用頭痛)
市販の鎮痛薬(イブプロフェン・ロキソプロフェンなど)を月に15日以上、またはトリプタン系薬を月に10日以上使い続けると、「薬物乱用頭痛」という慢性頭痛に移行することがあります。「薬が手放せない」「頭痛の頻度が増えてきた」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
🌿 漢方薬(頭痛に用いる主な処方)
処方名 主な対象 特徴・適した症状
葛根湯 緊張型頭痛・後頸部痛 肩こりや後頸部の張りを伴う頭痛に。体力が中等度以上で、首・肩が硬く張る方に向いています。急性期に服用します。
呉茱萸湯 片頭痛・冷えを伴う頭痛 頭痛と同時に吐き気・手足の冷えがある方に。体力が低下した冷え症の方の激しい頭痛発作に対し、急性期・予防両用で使われます。片頭痛への漢方治療の第一選択です。
釣藤散 慢性頭痛・高齢者の頭痛 慢性的な頭重感・めまい・耳鳴りを伴う頭痛に。高血圧傾向のある中高年の方、朝方に頭痛が出やすい方に向いています。予防的に継続服用します。
五苓散 天気・気圧変化による頭痛 天候や気圧の変化で悪化する「気象病」としての頭痛に。むくみ・嘔吐を伴う場合にも用いられます。二日酔いの頭痛にも有効です。
漢方薬は「証(体質・症状のタイプ)」に合わせて処方することで効果が高まります。同じ頭痛でも、冷え症か熱感があるか、体力があるかどうかなどによって適切な処方が異なります。市販薬でも入手できますが、より効果的に使うためにはご相談ください。
🛡️ 片頭痛予防薬(月4日以上の頭痛発作がある方・生活支障度が高い方に)
一般名 商品名(先発品) 種類・特徴
アトゴパント アクイプタ® 経口CGRP受容体拮抗薬(ゲパント系)。毎日1錠服用する新しい経口予防薬で、CGRPの受容体への結合を阻害することで片頭痛発作を予防します。2023年に日本で承認。
リメゲパント ナルティーク® 経口CGRP受容体拮抗薬(ゲパント系)。隔日服用の予防薬で、同時に急性期治療薬としても使用できます。口腔内崩壊錠(舌下)で吸収が早いのが特徴です。
ガルカネズマブ エムガルティ® 抗CGRPモノクローナル抗体(皮下注射)。月1回の皮下注射で片頭痛を予防します。CGRPそのものに結合して働きを阻害します。自己注射が可能なオートインジェクター(ペン型)もあります。
フレマネズマブ アジョビ® 抗CGRPモノクローナル抗体(皮下注射)。月1回または3ヶ月に1回の皮下注射が選択できます。1本の注射で3ヶ月間効果が持続する「四半期投与」が便利です。
ロメリジン塩酸塩 ミグシス® カルシウム拮抗薬。日本で開発された片頭痛専用の予防薬で、脳血管の収縮・拡張を調節することで片頭痛発作を抑えます。1日2回内服。副作用が少なく使いやすく、女性に多い片頭痛の予防にも広く使われています。
バルプロ酸ナトリウム デパケン® 抗てんかん薬。片頭痛予防に保険適用があります。ただし妊娠可能な女性には催奇形性のリスクから原則使用しません。
プロプラノロール インデラル® β遮断薬。長年にわたり片頭痛予防の第一選択として使用されてきた薬です。高血圧を合併している方にも向いています。
アミトリプチリン トリプタノール® 三環系抗うつ薬。片頭痛・緊張型頭痛どちらにも効果があり、特に両者が混在する場合や睡眠障害を伴う場合に有用です。
💉
抗CGRP抗体(注射薬)とは?
エムガルティ®・アジョビ®は月1〜3回の皮下注射で、従来の予防薬が効かなかった方にも高い効果が期待できます。副作用が少なく、自己注射も可能です。
💊
ゲパント系経口薬とは?
アクイプタ®・ナルティーク®は内服できる新世代のCGRP受容体拮抗薬です。注射が苦手な方、経口薬を希望する方の予防薬の新たな選択肢です。

このような方にお勧めします
  • 月に2回以上頭痛が起き、日常生活や仕事に支障が出ている
  • 市販の鎮痛薬で対処しているが、効きが悪くなってきた
  • 痛み止めを週に2〜3回以上使っている
  • 新しい片頭痛の治療薬(抗CGRP薬・ゲパント系)について知りたい
  • 生理前後に頭痛が悪化する方(月経関連片頭痛)
  • 頭痛が急に始まった・いつもと違う頭痛で不安な方
  • 子どもや若い方で頭痛が続いている
頭痛外来のご相談・ご予約はお気軽に。

新宿 アイランド内科クリニック

「頭痛で仕事や生活に支障が出ている」「市販薬では対処できなくなってきた」「新しい頭痛の治療薬について聞きたい」など、頭痛のお悩みはお気軽にご相談ください。
受付時間(平日):午前 10:00〜13:30 / 午後 15:00〜18:30

参考:日本頭痛学会「頭痛の診療ガイドライン2021」、ICHD-3(国際頭痛分類第3版)

WEB予約
03-5323-0252
TEL WEB予約 LINE予約